借金を抱えた男が妻の肉が入ったスープを飲んでいる?謎の動画についての噂まとめ

ネット上には様々な噂や都市伝説があります。たくさんの情報を簡単に、短時間で集める事ができるインターネットの世界では、噂の真偽も入り乱れており、何が真実かを見極めるのはとても難しいのが現状です。誰がどのような目的で作ったのかわからない動画なども数多く存在し、様々な憶測や推察を呼んでいます。

ブランクルームスープと呼ばれる動画もその一つです。この記事では、ブランクルームスープにまつわる噂を紹介します。

不気味な動画、ブランクルームスープとは

数年前に深層ウェブで発見されて以来、謎の多い動画としてネット上で名前が知られているのがブランクルームスープです。ただ単にスープと呼ばれている場合もあります。該当する動画は2本あり、どちらも数分の短い動画になっています。

何もない部屋に男が座っており、泣きながらスープを食べているという内容です。2本あるうちの1つの動画では、泣きながらスープを食べている男に着ぐるみを着た人物が近づき、泣いている男の頭を撫でて慰めるような仕草をします。

もう1つの動画では、やはり泣きながらスープを食べている男の後ろで、同じ着ぐるみを着た人物がふたり立っていて、そのうちのひとりが、動画が終わる直前に男に急に近づいて蹴り上げるような行動をとる、という内容になっています。

男が何者なのかや、どのような状況であるかが全く掴めないことが、見た後になんとも言えない怖さを感じさせる動画です。

スープの中身に関する怖い噂

この動画の目的やスープを食べている男性の正体について検索すると、ゾッとするような噂が目に入ってきます。

いわく、動画に出てくる男性は借金を抱えており、返せない借金の罰として男性の妻や母の肉が入ったスープを飲まされている、というものです。

このほか、男性は処刑間近で、最後の食事としてスープを飲まされているのだ、という話もあります。これらの噂が本当かどうかは確かめようもありませんが、深層ウェブという、通常の検索方法では見つけ出せないところから発見されたという噂と合わせて考えると、本当の話のようにも思えてきます。

もしそれが本当なら、殺人犯によって作られた動画であるという可能性も捨てきれないのが怖いところです。実際に、これらの噂は本当のことであると信じている人もネット上では少なくないようです。

動画を作った人の正体とは

この動画は海外で作られたと思われ、実際に動画をアップロードしたのも日本の人ではありません。海外で発見されて話題になった後に、日本でもこの動画について興味を持つ人が増えたと思われます。英語ではBlank Room Soup、またはtorture soupと呼ばれています。

動画に出てくる着ぐるみは実は既存のキャラクターのもので、RayRayTvという番組に登場するものです。このキャラクターを作成した人はRaymondさんという方ですが、自分はこの動画の作者ではないし、着ぐるみは数年前に盗難被害に遭って見つかっていない、ということをインタビューで答えていました。

この話を信じるならば、着ぐるみの作者であるRaymondさんは動画には関わっていない、ということになります。結局のところ、誰がなんのためにこのような動画を作ったのかはわからずじまいです。

本当のところはどうなのか

海外では、この動画の作者はやはりRaymondさんなのではないか、という説が有力です。また、深層ウェブから発見されたという噂は嘘であるという考えも強まっています。この動画の元になったと思われる動画が2005年にYouTubeに投稿されていますが、タイトルも全く違う上に、深層ウェブから見つけたものであるという説明は書かれていないからです。

さらに、2005年にその動画を投稿したrenaissancemenという人物は、Raymondさんと同一人物なのではないかということを裏付ける証拠があることがわかりました。ふたりのアカウントでそれぞれ投稿された動画のなかに、同じ女性が写っていたのです。

この女性はRaymondさんの妻であると考えられています。他にも、着ぐるみを盗まれたのに警察に盗難届けを出さないのは不自然であることや、renaissancemenとRaymondの投稿作品に共通した特徴が見られるなどの点から、この動画の作者はRaymondさんであると考えて間違いないでしょう。

おそらくこの動画にまつわる不気味な話は噂にすぎず、動画を見た人たちが想像力を膨らませていった結果、都市伝説のような扱いになったのだろうということが考えられます。

なんのためにこの動画が作られたのか

誰が作ったのかはある程度推測できても、本人が違うと否定している以上、動画の真相は闇の中です。考えられるのは、この動画は着ぐるみのキャラクターの宣伝目的で作られたという可能性です。Raymondさんは、着ぐるみの宣伝としていくつかの動画を制作しており、そのどれもが少しホラーチックなテイストで作られていました。

残酷な動画として話題になったブランクルームスープも、実は着ぐるみの宣伝のために作られた動画のひとつだったのかもしれません。国内外で都市伝説のような扱いになってしまったのも、本来はRaymondさんの意図ではなかったものの、宣伝効果が挙げられると考えてあえて自分が作者であると明かさなかったということも考えられます。

いずれにせよ、妻の肉入りのスープを飲まされているというような残酷な動画ではないという可能性が高そうです。

ネットで都市伝説を調べるなら気をつけよう

ブランクルームスープをはじめとしたネット上にある様々な謎や都市伝説は、多くの人の関心や興味を引きつけます。嘘か本当かわからない噂が増えてくるにつれて、余計に真偽を確かめにくくなることもしばしばです。しかし、謎は謎のままであえてそのままにしておくというのもネットを楽しむコツのひとつです。

ブランクルームスープも、作者の目星がついていても、本当に彼が作ったものなのかは本人が認めない限りわかりません。他にも作者がわからなかったり不気味さを感じたりする噂や動画がありますが、知識のない状態で深入りするのはやめておいたほうが良いでしょう。

特に、深層ウェブのなかのダークウェブと呼ばれる部分に関しての噂は、興味本位で調べてみようとすると、痛い目に遭う場合があります。怖いものや不快な情報を目にする可能性もそうですが、一般の人がアクセスしないような場所ではウイルスに感染する恐れもあるからです。

自分のパソコンや携帯がマルウェアに感染してしまい、個人情報を抜き取られることも珍しくありません。安全にネット生活を楽しむため、都市伝説への好奇心もほどほどにしておきましょう。